身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

蒲田川上流の砂防堰堤(岐阜県高山市)

近年は毎年のように大雨による大規模な土砂災害がニュースで流れます。そんな映像を見ていると心が痛むと同時に、自然の猛威に恐怖を感じます。

イメージ 1
左俣谷の砂防堰堤の様子。

そのような大規模な土砂災害を低減させる対策として砂防堰堤がニュースで紹介されていました。今回訪れた蒲田川上流には右俣谷と左俣谷という大きな谷があり、いずれの谷にも多数の砂防堰堤が設置されています。どちらの谷も大量の岩礫からなる河原で、流木も散見されます。大雨によって岩礫や木々が流されてきたことがよくわかります。

イメージ 2
北アルプスの稜線。どのあたりの山かは忘れてしまいました・・・。

イメージ 3
川沿いにはこのような崩壊地が多数あります。

蒲田川の上流の谷を地図上でどんどんたどると、いずれも北アルプスの稜線にたどりつきます。北アルプスは荒々しい岩場が多く、これらの岩は長い年月を経て風雨により侵食されます。削り取られた岩は谷沿いにころがっていくわけですから、この流域は恐ろしいほどの岩礫が供給されることがうかがえます。

イメージ 4
鉄柵が流木と礫を補足している様子がわかるが、すでに満杯・・・

蒲田川上流の連続した砂防堰堤は、北アルプスで生産される大量の岩礫が一気に流れることを防ぐために設置されているんですね。実際にスリットが流木や大きな岩を補足していることが観察でき、効果があることがうかがえます。ただ、この写真を見てもわかりますが、岩や流木を補足して堰堤が満タンになると、次に効果を発揮することはできない感じです・・・。そのために、堰堤にたまった土砂を取り除いたり、さらに堰堤をかさ上げしたりといった工事が必要になるようです。イタチごっこのような感じですが、小さな人間が大自然の猛威に立ち向かう対策としては、現時点ではこれが限界なのかもしれません。ニュースでもやっていましたが、あとは避難方法を見直す等のソフト面での対策が重要と言えそうです。

蒲田川上流の林道沿いで咲いていた植物を紹介します。8月上旬に撮影したので、この記事をアップした頃には花が終わりかけかもしれません。

イメージ 5
ノリウツギ。低木で白色の円錐形の花序をつけます。アジサイに似てますね。


イメージ 6
ヨツバヒヨドリ。明るい林縁で多く見られると思います。


イメージ 7
マホタルブクロ。明るい道端でよく見られます。撮影時は花期後半でした。


イメージ 8
クガイソウ。容姿が特徴的な植物です。明るい林縁で時々見かけます。


イメージ 9
ソバナ。風鈴のような花が涼しげ。林内で時々見かけます。


イメージ 10
タマガワホトトギス。黄花のホトトギスの仲間です。谷沿い群生します。