身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

岐阜県高山市 銚子の滝


仕事でよく奥飛騨温泉郷方面に出かけます。奥飛騨温泉郷に行く際は高山ICで降りて、国道158号線で向かいます。その途中に「銚子の滝」と書かれた看板があります。看板には立派な滝が描かれているのですが、観光地化されているわけではなく、国道から見えるわけでもなく、気にはなっていましたが、いつも通過していました。今回、少し時間があったので立ち寄ってみることにしました。
案内に従って、国道から滝に向かう細い道(舗装道)に入り、車で行けるところまで行ってみました。すると、滝からすぐのところに車が3台ほど止められるスペースがでてきました。そこに車を止めて歩くこと3~5分(だいたいの感覚です)で着きました。

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きれいな滝です。水量が多いせいかとても大きな滝に見えたのですが、帰って高山市HPを見たら落差が約25mとあり、それほど大きくはないようです。かなり滝まで近寄れるので、大きさの割には迫力を感じることができます。この日は天気が良く暑い日でしたが、滝の水しぶきがかかり、寒くて長いこといられませんでした。

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駐車スペースから滝までは若い渓畔林の中を歩いて行きます。谷沿いの植物を観察するにはよいところでした。訪れるなら花の多い春と、紅葉がきれいな秋がお奨めです。

5月下旬で咲いていた植物はこんな感じです。

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トチノキ。渓畔林を代表する木です。大木になりますが、ここでは若い木が多いです。

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ハルユキノシタ。湿った岩場に群生します。同じ仲間のダイモンジソウは秋に咲くので、このような名前になったのでしょう。

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ヒトリシズカ。葉の先に1本の花序が出るからヒトリです。2本出ればフタリシズカです。

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ラショウモンカズラ。どのあたりが「ラショウモン」なのかはわかりませんが、大きな目立つ花をつけます。

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タチカメバソウ。個々の花は小さいですが群生することが多く存在感があります。


平日の午前中に訪れたこともあり(移動の途中だったから)、誰とも会いませんでした。ここまで静かな名所も珍しいです。お手軽にきれいな景色と静けさを感じられるよい場所だと個人的には思います。静かすぎるので、国道の入り口付近からハイキングがてら歩く方は熊鈴をつけたほうがよいと思います。