身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

畑の雑草-132.スズメノエンドウ-

とても可愛らしい豆を実らせるのが、このスズメノエンドウです。豆が可愛いので、畑の端に生えているやつは、先日の草むしりの際、抜かずに残してきました。

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岐阜県関市にて(4月24日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。

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かわいい豆がなっています。

スズメノエンドウマメ科ソラマメ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)で本州~琉球に分布します。耕作地周辺に生育しますので、うちのも育てているわけではなく、勝手にはえてきたものです。

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よく見るカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)と比較するとこんな感じ。

スズメノエンドウは草丈が3060cmぐらいで、花は3mm程度、豆の「さや」の大きさは1cm以下です。いわゆる豆っぽい実をつけるマメ科植物の中でも、かなりミクロな豆をつけます。名前に「エンドウ」とつきますが、食卓にのぼるえんどう豆とは別な仲間で、大きな豆をつける「そら豆」の仲間というのが面白いです。豆が小さいことから、「スズメ」と名前がついたのでしょうが、雀がこれを食べているところは今のところ見たことがないです(地面に落ちた豆を食べていたら気づかないかな…)。
スズメノエンドウの特徴は次の3点です。
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①葉:葉の先にまきひげがある羽状複葉(うじょうふくよう:写真のような葉)これはソラマメ属の特徴でもあります。
②花:柄の先に長さ3mm程度の花を46個つけます。
③実:豆のさやは1cm以下で、たいてい2個種子が入ります。さやには短毛が密生します。

似た植物に、同じような小さな豆をつけるカスマグサがあります。カスマグサは柄の先に1花をつけ、豆のさやは無毛で、さやの中にはたいてい5個前後の種子が入ります。豆の形としては、カスマグサのほうが、えんどう豆に近いと思います。