身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

畑の雑草-130.タチイヌノフグリ-

借りている畑で春先に咲いている植物を紹介します。私の住んでいるところは田舎町ですが、畑の雑草達は、多分、都会と変わらないでしょう。インターナショナルな感じで、外来種がだいぶ幅を利かせています。紹介するのは外来種タチイヌノフグリです。

イメージ 1
岐阜県関市にて(4月17日)。土が肥えているのか、わりと大型の個体です。

イメージ 2
岐阜県関市にて(4月17日)。

花の形や色は春先に目立つオオイヌノフグリと殆ど同じですが、明らかに花が小さく目立ちません。花の色形、植物の名前からオオイヌノフグリと同じ仲間ということはすぐにわかりますね。
タチイヌノフグリゴマノハグサ科クワガタソウ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)で、ヨーロッパ原産の植物です。日本全国の路傍や耕作地周辺に帰化しています。

見ればすぐにわかると思いますが、特徴をあげれば次の3点です。
イメージ 3
①葉:葉は柄がないか、ごく短い柄があり対生(たいせい:葉が対になって着く)します。葉の形はオオイヌノフグリに似て、卵形でそろった鋸歯(きょし:葉の縁のギザギザ)があります。
②花:花冠(かかん:ツツジのように花びらが筒型にくっついているものは花弁と呼ばずに花冠と呼びます)4裂し、青色、直径2-3mmオオイヌノフグリの花を小さくした感じ。
③果実の柄:花の時期から殆ど柄がないため、果実にも殆ど柄がありません。果実の形はオオイヌノフグリと殆ど同じですが、柄がない点で異なります。

タチイヌノフグリは小さいし、一年草なので、抜き取るのは非常に簡単です。ただ、小さいだけに見落としが多く、非常に小さくても花や実をつけるので、畑地から根絶するのは難しいですね。