初夏と言えばスゲでしょ!-スゲ属の穂の形-
だいぶスゲに慣れてきたところで、スゲの穂の形について紹介します。
スゲの穂の付き方はおおまかに3タイプあります。
一つ目はホナガヒメゴウソのようなタイプです。小穂は雄小穂と雌小穂に区別できます。ただ、種によっては一番上の雄小穂の部分が雄花と雌花のつく穂になることもあります。これまで(No.50~55)紹介したスゲ類は皆、このタイプに該当し、スゲ類の大半がこのタイプです。
二つ目はマスクサのようなタイプです。一つの小穂には雄花と雌花が付きます。小穂は小さめで柄がなく比較的密集します。このタイプのスゲ類は種数は多くないのですが、複数の節に数種含まれるため、私はこのタイプを区別するのが苦手です。
三つ目はヒカゲハリスゲのような小穂が1個しかないタイプです。小穂が1個しかないため、カヤツリグサ科のハリイ属にも似ていますが、雄花(先端の茶色)と雌花が分かれているので、スゲ属だということがわかります。このタイプのスゲ類も種数は少ないです。1節1種というものが多く、複数の節があるけどわりと覚えやすいような気がします(個人的な感覚ですが)。
マスクサやヒカゲハリスゲのようなスゲ類もそのうち紹介したいと思います。
語句解説はこちらも参照して下さい。