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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

春の七草-3.ハハコグサ(ゴギョウ)-

春の七草でいう「ゴギョウ」は、ハハコグサのことです。
ハハコグサは3月頃から黄色の花をつけますが、この時期は他の植物同様、花をつけずに草丈も10cm以下と小型です。
この時期のハハコグサは1枚の葉は2cm以下と小さいですが、写真のように葉を比較的多く着け、色が白いことから、他の植物よりもわりと目立ちます。春の七草の中では、慣れれば一番見つけやすいかもしれません。ハハコグサの葉をルーペで見ると、綿のような白い長い毛が密生しているのがわかります。葉が白っぽく見えるのは、この毛のせいなんですね。
 
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冬でも他の植物より目立つハハコグサですが、この状態で名前を確定するのは、本当は難しいのです。私は、写真を撮影した場所で、春に黄色の花を確認しているのでハハコグサと判断していますが、ちょっと街に近づくと本当にハハコグサ?というのに出くわします。
 
ハハコグサの仲間には外来種(原産地が外国で、すでに日本の野外で繁殖している植物)が多く、特にチチコグサモドキ、ウスベニチチコグサといった外来種は、花のない状態だと、ハハコグサと迷います。この仲間を正確に把握するには、花を見ないと難しいかもしれません。
 
ハハコグサの類似種については、さすがに外来種だけあって食べられるかどうかという情報がありません。ただ、ハハコグサと近縁なので、多分、少量食べても問題はないと思います。