身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

環境省レッドリスト2019の公表

少し前に環境省レッドリストを見直したというニュースがありました。その中でトキが野生絶滅から絶滅危惧IA類に変更なったとのこと。このニュースを聞いて、野生でトキも順調に個体数を増やしているんだなーと思いつつも、なんとなく変な違和感が・・・

私が植物屋さんということもあるのですが、「野生絶滅を絶滅危惧に変更」ということは、一度絶滅して現存するものは飼育個体のみと思われていたけど、新たな個体群がみつかったような時が該当するのかな~と解釈しています。今回のトキは当然新たな個体群が見つかったわけではないですね

そもそもトキの今の世代は中国からやってきた個体の子孫でしたかね。これを植物で考えると、一度絶滅した種類に対して同じ種類を中国から持ってきて、山に戻しましたということと同じですよね。植物でこんな話は聞いたことがないし、当然、こんなことを大々的にやろうとしたら、絶対クレームが来るような気がするんですよね。カワウソを近隣から持ってきて放したら怒られますよね、きっと。

トキは日本を代表する鳥だからOK
鳥は飛んでくるから、放鳥することと一緒?
自然大好きな自分としては、トキが舞う里山の復活はよい知らせだし、素晴らしいと思います。でもなんか、腑に落ちないんですよね~
少なくとも野生絶滅したことは事実だし、放鳥個体起源というのも事実なんだから、国内のレッドリストのランクを絶滅危惧に戻すというのはおかしいと思うんですよね。トキを守りたいという意識には賛同できるので、レッドリストとが異なる枠で保護していけばいいんじゃないかな~と思いました。これはコウノトリにもいえるかもしれませんね。