身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

愛知県設楽町 寒狭川(豊川)

豊川は愛知県を流れる1級河川で、上流部の設楽町あたりでは寒狭川と呼ばれることもあります。河口の豊橋市では大河の様相を呈しますが、さすがに設楽町あたりでは渓流となります。

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数日前に地元の長良川水系の一部?でアマゴが解禁と新聞に出ていましたが、このあたりはまだなのでしょうか。人の気配は無く、天気もいまいちで、寒々しい風景です。スギが赤くなり花粉が飛び出してきているようですが、本格的な春はもう少し先のようです。

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植物観察にはまだ早い雰囲気ですが、雪さえなければ、この時期なりに楽しむことは可能です。川の近くにコケむした梅の木(正確には地衣類が多くはえている)がありました。こんな白っぽくなった梅の木を見つけたら、珍品を目にするチャンスかもしれません。

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いました、いました、ヒメノキシノブ。ムーミンのニョロニョロを想像させる愛らしいシダです。本当にかわいいんですよねー。この他にはカヤランも付いていたのですが、あまりにも暗くて撮影断念・・・。これらの植物は寒い冬でも観察できるので、探し出すと時間もあっという間に過ぎていきます。

設楽町は愛知県内では寒い地域で、この日も日陰の浅い水溜りはガチガチに凍っていました。しかし、気候帯でみると、川沿いなどの低標高域は暖温帯に該当し、常緑の樹木や草本が多く見られます。

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川沿いの岩場をのぞいてみると、青々と植物が茂っています。もさもさ茂っているのがカタヒバで、右下の細かい葉の低木がサツキです。サツキと言えば人家の植込みやツツジ園を想像してしまいがちですが、サツキは渓流沿いの岩場のみに生育するとてもタフな植物なのです!寒狭川沿いは多数のサツキが生育しており、花の時期はとてもきれいです。釣りに来た際は花も愛でてあげて下さい。

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カタヒバ。盆栽にされるイワヒバと同じ仲間。匍匐茎で増えるので群生する。

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三つ手になっていないミツデウラボシ。横にはえているのがサツキです。


みぞれがちらついてきました・・・。面白いとは言っても、寒さには勝てません。今回はこのあたりで終了としました。