丹沢で出会った植物-152.シモツケ-
シモツケは庭木としてもお馴染みの植物です。うちの庭にも植わっています。
神奈川県秦野市にて(7月14日)。まだ咲き始めで、しばらく楽しめそうです。
ピンクの小さな花が集まって咲き、とてもきれいです。庭木として人気があるのもわかりますネ。シモツケは馴染みのある植物ですが、野生のものとなると私はあまり見たことがありません。丹沢では標高の高い稜線の登山道沿いを歩けば、たいてい出会えるので、野生のシモツケを観察するには最適な場所と思われます。しかも、丹沢のシモツケは膝丈ぐらいの小型なものが殆どで、とても可愛いんですよね~。うちの庭のシモツケなんて人の背丈ぐらいになり、切っても、切っても伸びてくるので、きれいですが可愛さはないですね・・・。
シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木(らくようていぼく:冬に葉を落とす4m程度以下の木本)で、背丈は1.5m程度にまで成長します。本州、四国、九州の山地の林縁や岩場に生育します。シモツケは形態的な変異が著しく、様々な品種があります。
自宅庭の個体は1.5mにもなります。花はほぼ終わりだいぶ詰めました。(8月6日)
シモツケの特徴は次の3点です。
①全体の容姿:1.5m程度以下の低木で、根元から多数の幹を出し株立ちになります。
②葉:葉は互生(ごせい:葉が交互に着く)し、卵形から狭楕円形、葉先はとがり、柄は短く、鋭い鋸歯が多数あります。
③花:ピンク色の小さな花を多数つけ、花序(かじょ:花の集まり)は傘型です。花が咲けば見間違う植物はありません。