愛媛県の肱川を見てきました
肱川は西予市の鳥坂峠付近を源流として、愛媛県内を流れています。今回は河口周辺を見てきましたが、水がきれいなのに驚きました。最近訪れた、信濃川や小貝川の下流の水質とはだいぶ違うようです。これには地形が関係しているのかもしれません。
河口なのに、このきれいな水!驚きです。
河口なのですが、対岸の山が迫っているため上流にいるような錯覚を受けます。
普通、河岸や河床を形作る石や土壌は、上流に行くほど直径が大きくなり、河口に行くほど直径が小さくなります。渓流釣りをするような上流では大きな岩ばかりで、中流では水きりができるような玉石が多くなり、河口に行けば泥っぽくなりますよね。肱川は、平野らしい平野を通らず、写真を見てもわかるように、河口近くに山が迫っています。平野を殆ど流れていないということは、泥質の河床も少なく、濁りの原因となる細かい粘土等があまり水にとけこまないのかもしれません。そのため、水がきれいなのかなと思いました
鮮やかな黄緑色が塩生植物群落のシオクグ群落です。
訪れた場所は潮の干満の影響を受ける汽水域です。このような河川の水辺には塩水に強い塩生植物が生育し、群落を形成していました。
塩生植物の代表選手!シオクグです。
この時期に一番目立ったのはシオクグです。満潮時には水をかぶり、干潮時には地表に現れます。部分的には満潮時に殆ど水中という場所もあり、水がきれいだからこのような場所にも群落が形成できるのかなと思いました。
海岸の低木林を形成するトベラ
強い光沢があるオニヤブソテツ。
その他には海岸付近に生育する、トベラ、オニヤブソテツなんかも見ることができました。
今回は、天候が悪く、工程的にあわただしかったため、残念ながら紹介できる植物は少ないです・・・。きれいな川なので、次回はもう少しゆっくり見たいと思いました。