身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

庭の雑草-256.マメアサガオ-

今年新たに庭に定着した雑草がありました。マメアサガオです。

イメージ 1
岐阜県関市にて(9月3日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

庭もできてから10年たつと、様々な植物がはえてきます。庭に定着した雑草(ここでは自分で植えたものではないもの)の侵入経路としては次のようなパターンが考えられます。
①庭の造成時に入れた土壌や植木にくっついてきた。
②風で種子が飛んできて定着した。
③鳥や動物が運んできた。
④仕事柄、車や作業着、長靴にくっついてきた。
最近定着する植物は②や④のパターンで侵入したものが多いと思います。

イメージ 2
かわいらしい花ですが外来種。定着すると結構増えてしまいます。

それでは、このマメアサガオはどのような経緯でやって来たのでしょう?マメアサガオの種子は、アサガオの種子を小さくしたような感じです。ですから②のパターンの可能性は低いと思います。また、マメアサガオヒルガオ科サツマイモ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)なので、①のパターンということはないです。アサガオの実と種子を想像してもらえればわかりますが、マメアサガオの種子はあまり美味しそうではありません。動物も好んで食べるとは思えないので、やはり④のパターンで定着した可能性が高いです。ただ、最近仕事でマメアサガオの多い場所を歩いた記憶はないんですよね~また、気のせいかもしれませんが、今年は家の近所でもマメアサガオの花をよく見かけます。マメアサガオはつる植物で、つるの伸びた分だけ分布を広げることが最低限可能です。そう考えると、近所で徐々に分布を広げてきた個体の一部が、去年のうちに庭に侵入したとも考えられます。つまり、自力で這ってきたということですね。

マメアサガオは北アメリカ原産の外来種で、現在は本州(関東以西)~琉球に分布し、耕作地や河川敷等の草地に生育します。どうやって定着したかは謎ですが、これ以上増えてもらっても困るので、写真撮影後に抜いてしまいました。

マメアサガオの特徴は次の3点です。
イメージ 3
①全体容姿:つる植物の草です。アサガオに雰囲気が似ています。
②葉:形状はハート型で、長さは38cm互生(ごせい:葉が交互に着く)します。鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざ)はありませんが、時々、角が出ることがあります。全体にまばらに毛がはえます。アサガオの葉を2まわりほど小さくした雰囲気の葉と思っていただければよいです。
イメージ 4
③花:葉の脇から花茎を伸ばし、花茎の先に13花をつけます。花茎は通常葉柄より短いことが多く、花茎にはイボ状の突起がでます。花の直径は約11.5cmで色は白色から淡いピンク色です。

似た植物としては、外来種のホシアサガオマルバルコウがあげられます。マルバルコウは慣れれば葉だけでも識別できますが、ホシアサガオとの識別は葉だけでは難しいので花が咲いてからが無難です。マルバルコウソウの花は鮮やかなオレンジ色、ホシアサガオは花の淡い紫色で中央が濃い紫色になります。

イメージ 5
マルバルコウ長崎県諫早市にて(10月24日)。

イメージ 6
   ホシアサガオ。神奈川県平塚市にて(10月13日)。